「お祝いに胡蝶蘭を贈りたいけど、3本立ちと5本立ち、どちらを選べばいいの?」
大切な方への贈り物だからこそ、こんなお悩みをお持ちの方は多いのではないでしょうか。せっかく贈るなら、相手に心から喜んでもらえて、かつ失礼のないものを選びたいですよね。
はじめまして。元大手フラワーショップで店長を務め、現在はフラワーギフトのコンサルタントとして活動している花里 恵(はなざと めぐみ)です。これまで数多くのお客様の胡蝶蘭選びをお手伝いしてきましたが、「本数の違い」は最も多くいただくご質問の一つです。
結論から言うと、3本立ちと5本立ちのどちらが良いかは、贈る相手との関係性やシーンによって異なります。
この記事では、それぞれの違いを分かりやすく比較し、お祝いのシーンごとにどちらを選ぶべきかを具体的に解説していきます。最後までお読みいただければ、もう胡蝶蘭選びで迷うことはありません。自信を持って、最高の胡蝶蘭を贈れるようになりますよ。
目次
胡蝶蘭の「本立ち」とは?基本を理解しよう
まず、胡蝶蘭の「〇本立ち」という言葉の意味からご説明しますね。これは、1つの鉢に植えられている胡蝶蘭の「株数(茎の本数)」のことを指します。
- 3本立ち: 1つの鉢に3株(3本の茎)が寄せ植えされている
- 5本立ち: 1つの鉢に5株(5本の茎)が寄せ植えされている
贈答用の胡蝶蘭は、1つの株から1本の質の良い花茎だけを残して、大きな花を咲かせるように作られています。 そのため、「本立ち」の数が多いほど、花のボリュームが増して豪華な印象になるのです。
日本では古くから奇数が縁起の良い数字とされているため、お祝いのシーンでは「割り切れない」奇数の3本立ちや5本立ちが好まれます。
【徹底比較】3本立ちと5本立ちの胡蝶蘭、4つの違い
それでは、3本立ちと5本立ちの具体的な違いを4つのポイントで比較してみましょう。
違い①:見た目のボリュームと豪華さ
一番分かりやすい違いは、見た目のボリューム感です。
- 3本立ち: 縦のラインが美しく、スマートで上品な華やかさがあります。最も定番で、どんなシーンにも合わせやすいバランスの良さが魅力です。
- 5本立ち: 花が扇状に広がり、圧倒的な存在感と豪華絢爛な雰囲気を持ちます。 他のお祝い花が並ぶ中でもひときわ目を引き、特別感を演出できます。
横に並べてみると、その差は一目瞭然。5本立ちは幅も奥行きも格段に増し、まるで花の壁のような印象を与えます。
違い②:価格相場
本数が増えるほど、価格も高くなるのが一般的です。高品質な株を同じタイミングで咲き揃えるのは手間と技術が必要なため、5本立ちは3本立ちの1.5倍から2倍ほどの価格になります。
以下は、一般的な大輪胡蝶蘭の価格相場です。
| 本数 | 価格相場 | 特徴 |
|---|---|---|
| 3本立ち | 20,000円 ~ 30,000円 | 幅広いお祝いに対応できる最もポピュラーな価格帯。 |
| 5本立ち | 30,000円 ~ 60,000円 | 特別なお祝いや、重要な取引先向けの格式高い価格帯。 |
※価格は、後述する「輪数(花の数)」や花の品質によって大きく変動します。
違い③:一般的な用途と格式
どちらもお祝いの品として素晴らしいものですが、用途や格式に少し違いがあります。
- 3本立ち: 個人・法人問わず、あらゆるお祝いシーンで使える万能型です。 開店祝いから誕生日プレゼントまで、幅広く対応できます。
- 5本立ち: 社長就任や上場祝い、大規模な式典など、より格式高い特別な場面で選ばれる傾向にあります。 贈り主の「格」を示したい場合に最適です。
違い④:設置に必要なスペース
見落としがちですが、設置スペースも重要なポイントです。
- 3本立ち: 横幅は約50cm、高さは約70~95cmが目安です。 クリニックの受付や個人店舗など、比較的スペースが限られた場所にも飾りやすいサイズです。
- 5本立ち: 横幅は約65cm、高さは約70~100cmが目安です。 企業の広いエントランスや、祝賀パーティーの会場など、ある程度のスペースが必要になります。
お祝いの気持ちが、かえって相手の負担になってしまわないよう、贈り先のスペースを事前に考慮する心遣いも大切ですね。
もう迷わない!お祝いシーン別・胡蝶蘭の選び方ガイド
ここからは、具体的なお祝いシーンごとに、3本立ちと5本立ちのどちらがより適しているかを見ていきましょう。もしサイズやご予算からも含めて総合的に考えたい場合は、こちらの胡蝶蘭の選び方やおすすめを紹介したガイドも参考になりますよ。胡蝶蘭選びの視野がさらに広がるはずです。
開店・開業祝い|お店の規模や関係性で選ぶ
開店・開業祝いでは、3本立ちが最も一般的に選ばれます。
- 一般的なら「3本立ち」
個人経営のカフェやクリニック、小規模なオフィスなどへ贈る場合は、スペースを考慮しても3本立ちが最適です。バランスが良く、他のお祝い花とも調和しやすいでしょう。 - 特別なお祝いや差別化したいなら「5本立ち」
特に親しい間柄の方へのお祝いや、大型店舗のオープン、他の企業よりも目立たせたい場合には、豪華な5本立ちが大変喜ばれます。贈り主の強い応援の気持ちが伝わるでしょう。
就任・昇進祝い|役職や今後の関係性を考慮する
お相手の役職や、今後の関係性を考えて選ぶのがポイントです。
- 課長・部長クラスなら「3本立ち」
一般的な就任・昇進祝いには、品格のある3本立ちが適しています。 - 役員・社長就任なら「5本立ち」
企業のトップである社長や役員への就任祝いには、その地位にふさわしい、格調高い5本立ちがおすすめです。 今後の良好な関係を願う気持ちを表現するのにも最適です。
移転・新築祝い|スペースを考慮して選ぶ
新しいオフィスやご自宅のスペースを考慮することが最も重要です。
- 一般的なら「3本立ち」
移転先のスペースが分からない場合や、個人宅への新築祝いであれば、飾りやすい3本立ちが無難です。 - 広いエントランスがあるなら「5本立ち」
贈り先が広いエントランスのある新社屋など、飾るスペースが十分にあると分かっている場合は、5本立ちを贈ると大変喜ばれ、新しい門出を華やかに彩ります。
誕生日や個人のお祝い|気持ちが伝わる「3本立ち」
ご家族やご友人への誕生日、長寿のお祝いなど、個人的な贈り物には3本立ちで十分豪華です。ミディ(中輪)サイズの3本立ちなども、飾りやすく可愛らしい印象で人気があります。
お悔やみ・お供えの胡蝶蘭は「3本立ち」が基本
お悔やみの気持ちを伝える供花として胡蝶蘭を贈る場合は、マナーを守ることが大切です。
色は白を選び、ラッピングは控えめに
お供えの胡蝶蘭は、清純なイメージの白い胡蝶蘭を選ぶのが基本です。 ラッピングも紫や緑など、落ち着いた色合いのものを選びましょう。お祝い事を連想させる赤リップ(紅白)の胡蝶蘭は避けるのがマナーです。
奇数が基本となる理由
お供えの場合も、割り切れない奇数の本数が良いとされています。 最も一般的なのは3本立ちで、故人との関係性が非常に深い場合などに5本立ちが選ばれることもあります。
本数以外も重要!胡蝶蘭選びで失敗しない3つのチェックポイント
最後に、本数以外で胡蝶蘭を選ぶ際にチェックしてほしい3つのポイントをご紹介します。これを知っておけば、より質の高い、心のこもった贈り物になりますよ。
ポイント①:花の数「輪数」で豪華さが決まる
「輪数(りんすう)」とは、1本の茎についている花の数(つぼみを含む)のことです。 同じ3本立ちでも、輪数が多ければ多いほどボリュームが出て豪華に見えます。
- 3本立ちの輪数目安: 30輪~45輪前後
- 5本立ちの輪数目安: 50輪~70輪以上
法人ギフトとして贈るなら、3本立ちで30輪以上が一つの目安と考えると良いでしょう。
ポイント②:花の「色」が持つ意味と選び方
胡蝶蘭には様々な色があり、それぞれに与える印象や花言葉が異なります。
- 白: 花言葉は「清純」。 最もポピュラーで、どんなお祝いにもお悔やみにも使える万能な色です。ビジネスシーンで迷ったら白を選べば間違いありません。
- ピンク: 花言葉は「あなたを愛しています」。 女性向けのプレゼントや、母の日、結婚祝いなどに人気です。
- 赤リップ(白赤): 紅白の色合いから縁起が良いとされ、開店祝いや選挙の当選祝いなどでよく選ばれます。
- 黄色: 花言葉は「進出」。 新しい門出を祝う意味合いがあり、開店祝いや開業祝いにもおすすめです。
ポイント③:「立て札・メッセージカード」で気持ちを伝える
法人向けの贈り物の場合、誰から贈られた花か分かるように「立て札」を付けるのが必須のマナーです。
立て札には、お祝いの言葉(「祝」「御祝」など)と、贈り主の名前を記載するのが基本です。 贈り先の名前も入れると、より丁寧な印象になります。
【立て札の記載例(開店祝い)】
祝 御開店
〇〇株式会社
代表取締役 花里 恵
お店によっては、シーンに合わせた文例を用意してくれているので、相談しながら決めると安心ですよ。
まとめ
今回は、胡蝶蘭の3本立ちと5本立ちの違いについて、様々な角度から解説しました。
- 3本立ち: 幅広いシーンに対応できる万能型。上品で飾りやすい。
- 5本立ち: 特別なお祝いに最適な豪華絢爛型。存在感があり格調高い。
どちらを選ぶか迷ったときは、以下の点を基準に考えてみてください。
- 相手との関係性
- お祝いのシーンや格式
- 贈り先のスペース
- ご予算
そして何より大切なのは、相手の成功や幸せを願う「お祝いの気持ち」です。この記事が、あなたの心のこもった胡蝶蘭選びの一助となれば、これほど嬉しいことはありません。自信を持って、最高の贈り物を選んでくださいね。